偽物を「所有」するよりも本物を「利用」するサブスクリプション方式がこれからの偽物対策の鍵になる

「所有」から「利用」へ消費形態を変えているサブスクリプション方式。

「所有」する消費は、製品を売ることが目的です。

「利用」する消費は、製品を売ったあとの繋がりに特徴があります。

 

「所有」する消費は、製品それ自体の価値が評価の主体です。

製品の価格、製品の品質が評価されます。

 

製品の価格、製品の品質で評価される所有の消費において、

もっとも脅威になるのが偽物です。

製造技術の向上によって製品の品質に差異がなくなりました。

そして正規品に比べて低価格というのが最近の模倣品です。

 

もはや製品自体の評価で模倣品に対抗することが難しくなっています。

 

製品自体の評価が主体の「所有」する消費から、

製品を売ったあとの繋がりが評価の主体になる「利用」という消費、

これなら模倣品と差別化ができます。

 

製品を売ったあとの繋がりの典型的はツールと言えば製品保証です。

所有の消費でもあった製品保証です。

しかし所有の消費の時代にあった製品保証はは有限です。

保証期間が過ぎれば繋がりは終わります。

 

利用の消費における製品保証は、製品を利用し続ける限り続きます。

保守点検はもちろん常に最新の製品を供給し続けるという製品保証、

この付加価値は魅力です。

 

ポスト消費で消費者に展開できる付加価値、

偽物を駆逐するだけの魅力を消費者に与えることができます。

 

評価の主体が製品ではなく繋がりであるなら、

現時点において偽物に勝算はありません。

 

消費者が求めているのは製品ではなくブランドだからです。

技術指向からブランド指向に転換してサブスクリプション時代に訪れる「利用」の消費に備えましょう。

 

 

ブランドイメージには2つの種類があります。

権力と権威です。

権力ブランドは新興ブランドに見られます。

費用をかけて情報を操作しメディアを駆使して周知されたブランドです。

権威ブランドは既成ブランドに見られます。

時間をかけて企業文化を承継しながら周知されたブランドです。

 

模倣品が権力ブランドであるとすれば、正規品は権威ブランドになります。

権威ブランドが多い日本は模倣品を駆逐するだけの力を備えています。

 

ブランド品のサブスクリプションサービスが増えてきました。

最近は生活ブランドも選べるようになっています。


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